第70回浅間ミーティング
スピリッツ・オブ・70'sのバイク達
戸井田さんのレポートです
(2)


6・カワサキ 650RS W3 624cc 1973年式

メグロのK2の650cc版として、カワサキの名前で発売されたのがW1、ツインキャブになってW1S。この辺りまでが、私の中の「だぶわん」
ただでさえガッコンだったシフトを、リンケージで引っ張って無理矢理左に持ってきた遊びだらけのシフトや、その性格からして似合わないダブルディスクなど、当時若造だった私でさえ、「堕落だ!」と思ったものです。
例の「彼のオートバイ、彼女の島」の映画でも、何でわざわざRS?単眼ゴーグルにW1Sだろう!ってね。
ところでこのエンジン、比較的低回転から加速するときの音が魅力的って言われてますけど、BTTなんかで、レーシングマフラーに終始無理矢理高回転域の音も好きなんですよねえ。しびれるよ。
7・BMW R75/5 745.7cc 1970年式
8・BMW R75/5 745.7cc 1970年式


この2台、仕様は違うけど、実は全くの同年式で、オーナーさんも親子で登場です。
実際、年代だけでなく、輸出先やら何やらで、カラーリングや、タンクのデザインなど、色んなバリエーションがあったようですね。
745ccで50ps.と、スペック的には見劣りはしますが、そこはBMW。バランスの良さではピカ一だったといわれています。
当時はあまり縁がなかったのですが、後年乗せていただく機会があって、「オイルヘッドでは最もバランスの良いモデル。」といわれることに納得した記憶があります。
9・BMW R75/6 745.7cc 1975年式

R75/5が5速になって、ディスクブレーキが付いたモデルがR75/6
オーナーさんの性格が出て、のんびりトコトコ優しく走ります。デモラン中にはやし立てる仲間達の前を通る度になさる、優しい照れ笑いが印象的でした。
愛されてるんですね。(笑)
10・BMW R90/6 890cc 1974年式

さらに、日本車に対抗してエンジンをでかくしたのがR90。
個人的にはR90Sの短期オーナーだった経験しかないのですが、結構無理矢理900cc。という感じでした。
エンジンに応じてデカくなった、駆動系のバランスが悪く、低速は乗りにくいし、クラッチにも気をつかう。
高回転では振動も多いのですが、このじゃじゃ馬ぶりが魅力だというファンも多いよね。
スペイン系お転婆娘って言うんだっけ?
11・Norton Commando 750 762cc 1972年式

浅間ではおなじみ。N大先輩のノートンcommand。
迫力のあるレーシングサウンドを響かせながら、 BTTなどを楽しんでおられます。
以前の浅間レポートで、ピストンをやっちまったときの事を書かせていただいたので、そちらも探してみて下さい。
何回か形が変わって登場していますが、やっぱりこのスタイルが良いですね。
12・Moto Guzzi V7-850GT 844.05cc 1973年式

名古屋の親方さんのお仲間が乗ってる。OHVツインで55ps.とっても乗りやすそうな850。
70年代に貧乏旅行をしたカリフォルニアで、やたらと見かけた記憶があるんですよね。このバイク。
結構な年配のご夫婦が、荷物満載のグッチで旅している姿が格好良かったよなあ。


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