76th.浅間ミーティング コンクールデレガンスのバイク達
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〜 戸井田さんのレポートです 〜


同じプレジデントリゾートの敷地内ながら、ダートの斜面から芝地に囲まれ、舗装された駐車場に場所を移した今回のミーティング。

デレガンスのテーマは原付空冷スポーツ車でした。
BSA バンタムD1 123cc 1955年

大排気量のイメージが強いBSAの「チャボ」。当時のポスターにも鶏が描かれています。
何だか何処かで見たようなスタイルだと思ったら、それもそのはず英国が戦時賠償で製造権を手に入れた DKW RT125なんですね。つまりは我らがYA-1の遠い親戚。
資料によれば、D1が1948年に生産開始、モデルは150cのD3、175ccのD5と進化し、1971年までバンタムと言うモデルは存在しました。
D1に関して言うと生産は1963年まで、その後2年間郵政モデルとして作られたとありますが、今回浅間にやってきた、リアがリジットでフィッシュテールのモデルは最初期型で、生産は1950年まで。
その後はプランジャーのリアサス。ラウンド形状のマフラーとなります。
DKWと一番の違いは、シフトが英国式の右チェンジだと言うこと。これは、リンケージで引っ張ったりしているわけでは無くて、完全に左右対称に再設計した「ミラー・デザイン」!
点火はマグネトーで、ヘッドライトはエンジン停止時に消えないようにナセルの中に電池が入っています。
サイドカバーには「BSA」の証し。3丁のライフルが描かれています。
ホンダ ベンリイスーパースポーツ CB92 124cc 1963年

1959年から生産された最高出力15ps/10,500rpm・最大トルク1.06kg-m/9,000rpmの高性能モデル。おなじみの角張ったデザイン「神社仏閣スタイル」という奴です。

タンクのラバーパッドの形なんか良いですよね。浅間ミーティングでは結構おなじみ。全部同じ個体というわけでは無いのでしょうが、いつも何処かにいたような気がするバイクです。

そういう意味でとても懐かしい。デレガンスにお帰りなさい。という感じでした。
これは、轟音を響かせて快走するタイプ。CR71等に通じるホンダ2気筒の音でした。
ホンダ ベンリイ SS50 49cc 1967年

1967年発売のスポーツモデル。エンジンはカブと同型だけれど、アルミシリンダーにリターン式5速ミッション。当時のカタログには「最高時速95km、0〜200m加速13.8秒、最高出力6馬力(11,000rpm!)リッター当たり123馬力、5段ミッション!」等の言葉が踊ります。

はて、原付の制限速度は?等と無粋なことは言わないように。CB750fourの広告なんかもっと過激だったんだから。(笑)

そのハイスペック故にミニバイクレースなんかでは重宝がられ、パーツはさんざん流用されました。白状しますが、ミッションとシリンダー欲しさに何台つぶしたことやら。
ところでSさん。カメラ目線を意識しないように。(笑)
ヤマハ AT90  89cc 1965年

これは・・・ヤマハFX50のフレームにAT90のエンジンを載っけて、黄色いナンバーで登録してある。という事なのかな?

HS-1のフレームににFX-50のタンクシートを載っけたようにも見えるけど、足回りはFXっぽい。

実はマウントがそんなに違わない。ていうのは意外に多く、エンジン換装可能なものって結構あるんですよ。

実際、ミニトレにHT-1のエンジン積んだ事のある方いませんか?あれは旨くやりゃあ AT-1 も載る。(笑)
そういういたずらをする時に、一番困るのはマフラーなんだけど、この車体は上手くまとまってますね。何かの流用か改造だとは思いますが。

登録は、あんまり大きな声じゃ言えませんがあの頃は何とかなったもんです。
YAMAHA 50F5-S 49cc 1968年

50F-FS でエントリーされていますが、F5Sと思われます。ロータリーディスクバルブ、49ccで5馬力。だと思うのですが、何故か黄色いナンバーが付いてます。はて?

すいません。油断していて画像もデータも少ないです。

この時代のヤマハ。これとかAT90とかは、いわば「古い時代」のヤマハデザイン、最後のモデル。この後のDT-1の登場で、バイク選びはスペックだけでは無い。という時代が始まったというきがします。
ヤマハ ミニトレ JT1 58cc 1970年

ヤマハミニトレの兄貴分。黄色いナンバーのミニトレって、意外な貴重品。50の方がいっぱい残っているようです。

ちいちゃくて手頃なくせに、結構な高性能。ミニトレで初ジャンプに挑戦!なんて雑誌記事を覚えています。
これで、ポート削ったりガスケット換えたりと言った2ストエンジンのいじり方を覚えた方も多いのでは?

古い浅間のメンバーは覚えているかも知れませんが、阪神大震災の時。当時理事だったI氏が、被災された会員さん達のお見舞いに行き、ワンボックスに積んでいったミニトレが大活躍した。というエピソードを思いだしましす。
ヤマハ トレール HT-1 89cc 1970年

DT-1を代表とする、ヤマハトレールの90ccモデル。当時のヤマハはHが90、Aが125、Dが250、Rが350。エンジンの中身は凝った造りでも、ユニットとしてまとまったパーツや、細かいパーツは実にシンプルでニート(NEATの方ね(^_-)-☆)

特に、ウインカー・ハイビーム・ホーンスイッチが一体になったとってもシンプルなユニットは、流行始めのカフェレーサーなんかに良く応用されていました。

シンプルと言えば、キーの種類もそんなに無かったのか、当時トレール乗りだった私のキーと友人のRX350のキーが番号まで一緒の完全互換。なんてこともありましたっけ。
珍しく(?)普通のモデルを持ってきたオーナーさん。「次はまた変わった奴持ってくるから。」との事で、楽しみです。


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